利根沼田 酒蔵ツーリズムマップを手に入れた!
伊香ほっとでは、伊香保をはじめに群馬の観光情報を独自の視点でご紹介しています。あちこち旅をしていて気づいちゃいました…「そういえばお酒ネタが無いぞ!!」と。旅といえば美味しいご飯とやっぱりお酒!風土を生かした ウマー♡ は欠かせないわけです。
そんな最中、「利根沼田酒蔵ツーリズムマップ」たるものを手に入れちゃいました!マップによると、利根沼田地域には日本酒蔵4社・ビールメーカー2社・ワイナリー1社があるとか。水が綺麗な群馬だもん、美味しいに決まっている!期待を胸に、マップを片手に、酒蔵探しをする事に決めました。
永井酒造さんで酒蔵見学してきました。
記念すべき初酒蔵!は、永井酒造さん(永井酒造株式会社)。沼田ICから車で約10分のところにあり、伊香保からは約50分。明治19年創業で代表銘柄は「水芭蕉」「谷川岳」。日本酒ファンの間では瓶内二次発酵「MIZUBASHO PURE」が話題になっているとか。ワックワク!見学予約をして酒蔵見学へ、いざ!
イケメンが酒蔵を案内してくれました!
永井酒造さんは、綺麗なお酒を目指して酒造りをしているそう。うん、納得(笑)。見学中に知った衝撃の事実。イケメンのお兄さん、実は麹アレルギーなんだとか!(衝撃)そんな姿を一切感じさせず、丁寧に酒造りへのこだわりや想いを話してくれました。
洗米と給水の工程「給水は時間が命!」
酒蔵見学の始まりはじまり〜。ここでは洗米し、タンクに米を入れて限定給水させるそう。永井酒造さんのお酒は精米歩合が低く、約半分は米を磨く(削る)のだとか。そのため給水は5〜6分と短時間で、製品によってはストップウォッチで給水時間を管理することも。シビア!
「外硬内軟」に蒸しあげます
給水後は50分102度で米を蒸します。丁度良い時間と温度で乾燥させることで、外硬内軟(がいこうないなん)というギュッと握ってもポロポロほぐれる状態になるそう。これが良い蒸しあがり。製造量は1日3トン。昔は人が米を担いでいたというから驚き。
清潔な設備に圧倒!
酒蔵に入っての真っ先に思ったのが、ハッ・・・ハイテク! そして綺麗! 約5年前より5S活動を導入し、清掃や道具管理は徹底しているそう。綺麗なお酒を造る酒蔵は、製造場所も綺麗なのね〜。
群馬県内でも唯一の大型機械で、麹を育てます
続いて圧倒されたのは、麹菌を育てる大型の機械。デカッ!酒蔵と言えば、職人さんが裸で麹を混ぜる伝統製法が連想されますよね。私もその頭でいたので、ポカ〜ンと開いた口が塞がりませんでした(°▽°) 。麹菌を育てるには常時一定温度に保つ必要があるため、部屋は暑くなっちゃうのだとか。あ、まさにそのイメージ。しかし、工場新設時に衛生面を考慮して設備を導入。蒸した米に麹菌をまき、機械で温度管理と酸素供給。
「麹を失敗すると、酒は出来ても、いい酒は出来ないです。」と教えてくれました。この工程でも温度管理がとっても重要なんですね。
一麹 二もと(酒母) 三造り
日本酒には、「一麹 二もと(酒母) 三造り(いちこうじ にもと さんつくり)」という言葉があるほど、麹は酒造りの生命線。
最近では麹を育てる工程で、人は触れない方が良いという説もあるとか。触れる事により人間の菌が入って余計な酸を作っちゃうんだって。ちなみに3年前から、仕込み用や麹用と工程毎に作業着を変えているそう。ドレスコードのようだ!
麹菌が育ったら乾燥させ、米に麹をまわす
特別に見学させてもらった部屋では、大型機械でスクスク育った麹たちが乾燥中でした。何だか眠っているみたい …Zzz。
出来上がった麹を味見させていただきました!白く見える部分に麹菌が繁殖しているそうで、噛み続けているとほのかに甘みが。あ…これがイケメンお兄さんにはアレなやつですね、アレ(危険を顧みず…ありがとうございます)。
麹菌(白い部分)を、まわせばまわすほどお米は溶け、お酒の味は太くしっかりするそう。イケメンお兄さん曰く、「酵母を最大密度まで増やさないと、上手く加工が進まないのです。」と。なるほど〜。
永井酒造さんの代表銘柄「水芭蕉」は軟質米を原材料とし、ふくらみのある柔らかい味。「谷川岳」は硬質米で淡麗型。その名の通り綺麗な酒を目指しているので、麹のまわし加減も、また難しそう。やっぱり麹は大事ってことですね。
こぼれ話ですが、昔は神社などで造る「口噛酒」というお酒があったそう。巫女さんが噛んだ米から菌(麹)を作ったんだって。へぇ〜!
続きは後編でお楽しみくださいm(__)m
「そういえばお酒ネタが無いぞ!!」と始めた伊香ほっとの酒蔵探しですが、ガイドのイケメンお兄さんが丁寧に案内してくれて、アレもコレも教えてもらっちゃいました(ありがとうございます!)。そのため、続きは 【群馬 酒蔵巡り】永井酒造で酒蔵見学をしてみた!〜後編〜 に綴る事にしました。永井酒造の酒蔵見学が気になる方は引き続き後編にお付き合いください♪
「永井酒造」について
施設情報 ■〒378-0115 群馬県利根郡川場村門前713 |